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ジャーナリストの惨事ストレスに関連する図書を紹介します。

cis.jpg○報道人ストレス研究会(編) 
2011年 ジャーナリストの惨事ストレス 現代人文社

ジャーナリストの惨事ストレスに焦点を当て,東日本大震災における本研究会の活動や震災までの活動,これまでの研究動向についてまとめたものです。

スライド1.JPG○松井豊(編) 惨事ストレスへのケア おうふう

惨事ストレスについてその症状や治療法、組織介入のあり方などについて論じています。ただし、ジャーナリストに関する記述はわずかしかありません。

スライド2.JPG○金吉晴(編) 2006年 心的トラウマの理解とケア[第2版] じほう

外傷性ストレスに関するコンパクトなハンドブックです。ジャーナリストにとっては、自然災害の各章や災害救援者の章が参考になると思います。なお、本書では惨事ストレスを「非常事態ストレス」と訳しています。

スライド3.JPG○矢内真由美 1991年 夫31歳、カメラマン。なぜ、雲仙で死んだの。 KKベストセラーズ

火砕流で重傷を負ったカメラマンの夫人が、闘病体験を綴ったエッセイです。ジャーナリストに対する組織の支えの重要性を実感します。

スライド4.JPG○江川紹子 1992年 大火砕流に消ゆ 文藝春秋

雲仙普賢岳大火砕流で亡くなったカメラマンや記者について紹介したルポルタージュです。報道と安全にあり方に関しても深く論じています。

スライド5.JPG○神戸金史 1995年 雲仙記者日記 島原前線本部で普賢岳と暮らした1500日 ジャストシステム

毎日新聞では同火砕流の後、島原に前線本部を置き、報道を続けました。同本部で、普賢岳の報道を送り続けた新人記者の記録です。

スライド6.JPG○小城英子 1997年 阪神大震災とマスコミ報道の功罪 明石書店

阪神・淡路大震災の報道に携わった36名の記者に対する面接にもとづいて、審査報道のあり方について検討を行っています。社会心理学の専門書でありながら、生々しい言葉の一言一言がジャーナリストの葛藤を伝えています。

スライド7.JPG○神戸新聞社 1995年 神戸新聞の100日 プレジデント社

同震災で、神戸新聞社本社も被災し、新聞製作のためのコンピューターシステムが作動しなくなりました。そのため、京都新聞社において編集と印刷を行い、新聞を発行し続けました。その100日間のたたかいを描いています。被災したジャーナリストの熱い思いが伝わる記録である。2010年にテレビドラマ化されました。

スライド8.JPG○毎日放送 1995年 阪神大震災の被災者にラジオ放送は何ができたか 同朋舎出版

毎日放送ラジオが、被災者に最も近い情報発信地として何をどのように伝えたのか、1週間の放送番組を活字化した記録です。車からの電話に始まり、時々刻々と変化する事態を報道し続けたアナウンサーや記者の姿が録音記録からよみがえります。